1枚仕立て(額縁あり)のランチョンマットの作り方
1枚仕立てのランチョンマットは、1枚の生地を縫うだけで作れます。
簡単に仕上がるので、子供の幼稚園・保育園や小学校用にたくさん作っておくのも良いでしょう。
用意するもの
1枚仕立てのランチョンマットを作る場合、必要なものは以下の通りです。
好きな生地:1枚
アイロン
裁ちばさみ
生地のサイズを決める際は、まず作りたいランチョンマットのサイズを決めましょう。
その縦と横の長さにそれぞれ4cm足したサイズが、必要な生地のサイズです。
縦40cm×横60cmのランチョンマットを作りたい場合は、縦44cm×横64cmの生地を用意してください。
生地の種類も自由です。
ただし裏地がない分、1枚でもある程度厚みのある生地がおすすめです。
1.生地の四辺を三つ折りにする
生地を裏返し、各辺を1cmほどで三つ折りにしてください。
その上からアイロンをかけて、しっかりと折り目を付けます。
2.生地の四隅をカットする
1.で三つ折りにした折り目を開いて、生地の四隅をカットします。
角をカットしておくことで仕上がりが綺麗になるほか、洗った後も乾きやすくなります。
カットする位置は、以下の通りです。
ただし、ほつれやすい生地を使う場合は切らなくても問題ありません。
3.カットした部分を折って縫う
2.でカットした部分を再度三つ折りにして、もう一度アイロンをかけます。
その後、三つ折りにした部分を縫ったら完成です。
もし綺麗に縫える自信がない場合は、先にしつけをしておくと良いでしょう。
2枚仕立て(裏地あり)のランチョンマットの作り方
2枚の生地を使って作る、2枚仕立てのランチョンマットの作り方を紹介します。
しっかりとした厚みが出せるため、普段の食卓で重宝します。
柄の異なる生地を組み合わせて、気分やメニューによって使い分けられるリバーシブル仕様にするのもおすすめです。
用意するもの
2枚仕立てのランチョンマットを作る際に必要なものは、以下の通りです。
好きな生地:2枚
アイロン
目打ち
生地のサイズは、仕上がりサイズから縦横に2cm足したサイズが目安です。
たとえば縦30cm×横45cmのランチョンマットを作りたい場合は、縦32cm×横47cmの生地を選びます。
目打ちは、縫い合わせた生地を整えるために使います。
もし自宅にない場合は、ドライバーや安全ピンなどの先端が尖ったもので代用しても構いません。
1.生地を重ね合わせる
使用する生地を重ね合わせます。
このとき、生地の表面が内側を向く「中表(なかおもて)」になるように重ね合わせましょう。
たとえば花柄の生地を2枚使う場合は、柄のある面同士を重ね合わせます。
2.ぬいしろと返し口を作って縫う
1.で重ね合わせた生地に1cmのぬいしろと返し口を作りましょう。
そして、2枚を縫い合わせます。
3.生地を表に返し、ステッチをかける
2.で作った返し口から、生地を表に返します。
そして、アイロンをかけて生地を綺麗に整えましょう。
その後、周囲2mmほどの位置でステッチをかけたら完成です。
ステッチをかけることで、返し口が綺麗に閉じられます。
色付きの糸を使えば、アクセントにもなります。
もしステッチをかけたくない場合は、返し口の部分のみ手縫いしても問題ありません。
切り替えデザインのランチョンマットの作り方
2枚仕立てのランチョンマットの作り方を応用すれば、切り替えデザインのランチョンマットも手作りできます。
用意するもの
切り替えデザインのランチョンマットを作る際に必要なものは、以下の通りです。
好きな生地:3枚以上(表・裏各1枚、アクセントにする生地1枚以上)
アイロン
目打ち
2枚仕立てのランチョンマットと同じく、生地のサイズは仕上がりサイズから縦横に2cm足したサイズが目安です。
たとえば縦30cm×横45cmのランチョンマットを作りたい場合は、縦32cm×横47cmの生地を選びます。
アクセントとして使う生地のサイズは自由です。
ただし縦または横のいずれかのサイズは、メインとなる生地のサイズに合わせておきましょう。
1.表面の生地とアクセントの生地を縫い合わせる
表面にする生地と、アクセントにする生地を中表になるよう重ねましょう。
その後、1cmのぬいしろを作って、2枚を縫い合わせます。
2.アクセントにする生地にステッチをかける
1.で縫い合わせた生地を開き、ぬいしろをアクセントの生地側に倒してからアイロンをかけます。
そして、アクセントにする生地にステッチをかけましょう。
ステッチは、生地の端から2mmほどの位置でかけてください。
3.裏面の生地と縫い合わせる
以降の作り方は、2枚仕立てのランチョンマットの作り方と同様です。
1.で縫い合わせた生地と裏面にしたい生地に1cmのぬいしろと返し口を作りましょう。
その後、2枚を縫い合わせます。
4.生地を表に返し、ステッチをかける
3.で作った返し口から、生地を表に返します。
そして、アイロンをかけて生地を綺麗に整えましょう。
周囲2mmほどの位置でステッチをかけたら完成です。
バイアステープを使ったランチョンマットの作り方
生地をテープ状に加工した「バイアステープ」を使って、ランチョンマットを作る方法もあります。
ひと手間加えるだけで、デザインの幅がグッと広がります。
難易度は少し高めですが、1枚仕立てでも2枚仕立てでも使える方法なので、ぜひ試してみてください。
用意するもの
バイアステープを使ってランチョンマットを作る際に必要なものは、以下の通りです。
好きな生地:1枚以上
バイアステープ
アイロン
まち針
裁ちばさみ
バイアステープの長さは、ランチョンマットの仕上がりサイズよりやや長めにしましょう。
1.生地の周囲をバイアステープで包む
バイアステープの折り目を開き、生地の周囲を包むように配置します。
位置が決まったら、まち針で固定しましょう。
2.バイアステープの上から生地を縫う
バイアステープの先を1cm折り曲げて、生地の裏側から縫いましょう。
1周縫えたら、重なり合ったバイアステープの両端をカットし、綺麗に縫い合わせます。
その後は、アイロンをかけて生地を綺麗に整えましょう。
3.生地の表面から再度縫う
縫い終わったら生地を表面に戻し、再度バイアステープの上から縫います。
ここでは、バイアステープと生地の境目の部分を縫いましょう。
表面を縫い終わったら、完成です。
作ってからでも試せる!手作りランチョンマットのアレンジ方法
いざランチョンマットを手作りしてみると、「思ったよりシンプルになってしまった」「もう少しおしゃれにしたい」と感じることもあるかもしれません。
その場合は、以下のような方法を試してはいかがでしょうか。
ワッペンやリボン、タグなどを付ける
カトラリーなどが入るポケットを作る
お気に入りのランチョンマットになるよう、ぜひいろいろなアレンジに挑戦してみてください。
手作りのランチョンマットに関するQ&A
ランチョンマットを作ろうと思うと、さまざまな疑問が浮かぶものです。
ここでは、ランチョンマットを作りたい方がよく感じる疑問と、それに対する回答を紹介します。
ランチョンマットは手縫いでも作れる?
ランチョンマットは、手縫いのみで作ることも可能です。
ランチョンマットを作る工程では、複雑な縫い方をしなければならないシーンはほとんどありません。
ミシンがあると便利ではありますが、基本の直線縫いができるのであれば、すべて手縫いでも問題なく完成させられるでしょう。
ランチョンマットを縫わずに作る方法はある?
ランチョンマットを縫わずに作りたい場合は、市販の布用両面テープやノリを使う方法があります。
使い方は製品により多少異なりますが、生地にテープやノリを付けて貼り合わせるだけで、ランチョンマットができあがります。
ただし、縫って作る場合に比べるとやや耐久性が落ちる可能性があります。
また、生地の種類によっては、思うように接着できないケースもあることを知っておきましょう。
ランチョンマットを手作りしてみよう
ランチョンマットの作り方はいくつもあります。
中には少し慣れが必要なものもありますが、裁縫に自信がなかったり、ミシンがなかったりしても作れるため、ぜひトライしてみてください。
自分で作った世界で1つのランチョンマットを使えば、普段の食卓も特別な時間になるはずです。